中途採用の面接官を務める中で、逆質問の使い方が非常にもったいないと感じる方をよく見かけます。
逆質問は上手く使えば、選考全体を有利に進めることができます。
本記事では、早慶上MARCH3校から内定を獲得する中でも実践してきた逆質問の使い方を徹底解説します!
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結論:聞きたいことを聞けばいい
逆質問の意味
大学側が「逆質問」を設けている目的は、純粋に志望者の疑問を解消するためだと私は考えています。
もちろん例外あるかもしれませんが、少なくとも私が一次面接官を時々務める大学(早慶上MARCH某校)では、面接官研修で人事部からそのような説明を受けます。
ポイントを稼ぐ場ではない
別記事でも解説しますが、面接の質問には「攻めの質問」と「守りの質問」があります。
- 攻めの質問:積極的に自分をアピールしてポイントを稼ぐもの(志望動機など)
- 守りの質問:ポイント加点を狙いにいく必要はないもの(前職に不満はあるか?など)
逆質問は「守りの質問」であり、ここでポイントを稼ぎに行く必要はありません。
転職サイト等では、「逆質問で企業への意欲・興味をアピールしよう」という記事をよく見ます。
しかし、私は面接官として「逆質問が素晴らしかった」という理由で評価をプラスしたことはありません。
むしろ、「自分は貴学のことをこんなに調べていますよ!」とあからさまにアピールを目的とした風な逆質問をされると、どこか鼻につきます。(※完全に個人の好みです)
逆質問を有効に使うには?
上記の理由を踏まえて、逆質問の有効な使い方のポイントはこちらです。
- アピール目的の質問は必要ない。
- 選考全体を成功させるために自分が必要なことを質問する。
- その面接はもちろん、次回以降の面接攻略も視野に入れる。
逆質問は、志望先大学の内情を知る人から直接情報を聞き出せる超貴重な機会なのです。
質問内容自体でアピールするよりも、むしろ選考全体のことを考えて、面接対策の材料を手に入れるための質問をするのが、上手な逆質問だと私は考えています。
具体的にどんな逆質問をしていけば、内定に繋がるのか、次に詳しく解説します。
逆質問の例
改善提案の妥当性を聞く
大学の課題に対して、改善のための施策提案を用意していたとします。
しかし、もしかするとその施策はすでに行われているかもしれません。
それを知らずに、面接で得意気にアピールしてしまうと、「それもうやってるんだけどな…」と大きく評価を下げられてしまう可能性があります。
そうならないために、一次面接の逆質問で聞いておけば、二次面接以降に堂々とアピールすることができます。
逆質問例:●●のような施策が有効だと考えているのですが、貴学では実施されていますでしょうか?
もしくは改善提案の妥当性を聞いてみるのも有効です。的外れな提案をせずに済みます。
逆質問例:●●のような施策が有効だと考えているのですが、貴学の課題解決につながりそうかご意見を聞かせていただけませんでしょうか?
大学職員の業務内容を聞く
志望動機で「貢献したい」とアピールする分野の仕事内容を質問することで、志望動機の具体性を強める材料をゲットできます。
逆質問例:研究推進の職員の具体的な仕事は、●●だと想像しているのですが合っていますでしょうか?他にあれば教えてください。
志望動機は、「貢献できる」ことを具体的に語れるかどうかが命です!
面接全体の疑問点を払拭する
面接官は、こちらが面接で話した内容を理解できるまで何度も質問してくれるほど優しくはありません。
少し聞いて分かりづらかったら、そのままスルーされて落とされることも大いにあります。
それを防ぐために逆質問を使うこともできます。
逆質問例:本日の面接内で私の回答やパーソナリティが分かりづらかった部分がありましたら、補足させていただきたいので、教えていただけますでしょうか?
「●●のエピソードで課題解決するための行動の意図がよく分からなかった」など具体的に教えてもらえたら、詳しく説明すれば良いのです。
アピールしたつもりでも上手く伝わっていなかった部分を、挽回できるチャンスが生まれます。
NGな質問
「聞きたいとことを聞けば良い」と書きましたが、あくまでも選考突破に必要な材料を聞きましょう。
「給料はいくらですか?」や「忙しいですか?」など聞くのはさすがにNGです。
そのような内容は、内定してからオファー面談でいくらでも聞けば良いのです。