大学職員の転職でもっとも難しいものの一つが志望動機です。
「新卒採用の志望動機とは違うの?」「どんな構成で書いたらいいの?」
と悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
書類選考を100%通過し、早慶上MARCH職員3校から内定を獲得した筆者が、志望動機の書き方を解説します。
本記事を読めば、大学職員の志望動機の「型」や重要ポイントが分かるようになります。
なお、本記事は志望動機の【書き方編】です。志望先大学の分析やネタ探しの方法については、以下の別記事で詳しく解説しています。
大学職員の志望動機【ネタ探し方編】 | 早慶上MARCH3校内定!
(重要な前提)見られているのは「貢献度」と「マッチング」
はじめに最も重要な点をお伝えします。
中途採用の志望動機で見られているのは、「貢献度」と「マッチング」です。
これを意識するかどうかで、志望動機が面接官に刺さるかどうか大きく変わってきます。
- 貢献度:「採用したらどのくらい貢献してくれそうか」という将来の期待値。
- マッチング:目指す方向性・業務経験・スキル面等が、大学の求める人材像に合っているか。
「マッチング」は中途採用の場合、文化や雰囲気との相性よりも、目指す方向性・業務経験・スキル面が合っているかがより重視されます。
理由は、中途採用は即戦力として求められていることが多いことと、目指す方向性がマッチしているとモチベーション高く働いてくれることが期待できるためです。
「マッチング」でモチベーションもアピールできる。
1.「●●に貢献できるため」という書き方をしよう
志望動機は「〇〇に貢献できるため志望している」という趣旨で書くことをおすすめします。
理由は、前章の通り、志望動機で見られているのは「貢献度」と「マッチング」だからです。
「この書き方だとマッチングについて伝えられないんじゃないの?」と思われる方がいるかもしれません。
しかし、「貢献できることの根拠」として、「●●の業務経験があるため」とか「自分も●●の実現を目指しているため」などを書くことで、大学側が求める人材像とマッチしていることをアピールすることになるのです。
早慶上MARCHなどのトップ大学でも、「何がしたいのか」や「どのように力を発揮できるか」が問われることが多いです。
2.貢献できる分野は複数書こう
貢献できる分野はなるべく複数用意しましょう。
理由はシンプルで、一つのフィールドよりいろんなフィールドで活躍できそうな人材の方が採用する価値があるためです。
多くの大学職員はジョブローテーションにより数年で部署異動することが多いです。複数分野で活躍できることを伝えられれば、面接官は採用後の配属先までイメージすることができ、採用の可能性は高まります。
3.What/How/Whyをとにかく具体的に書こう
「貢献できること」を示すためには、以下のような要素を含める必要があります。
- What:どんな分野・シーンで
- How:どのように自分が動くことによって
- Why:なぜそれできるのか(スキルや経験)
これらの要素をとにかく具体的に書きましょう!これらがどれだけ深掘りされているかで、「貢献できる」ことの説得力が変わってきます。
たとえば「What」を書く場合、
NG例)貴学が注力されている国際化を推進するために、私は…
これだとザックリしすぎていてて、「どこの大学に対しても言える」と思われてしまいます。
また、本当に活躍してくれるのかイメージも湧きません。
GOOD例)中長期経営計画で掲げられている●●年後の派遣留学生▲▲%達成に向け、貴学の強みであるアジア圏の協定校数をさらに伸ばすことに貢献したいと考えている。具体的には、協定校候補との関係構築および条件調整段階において■■のような課題が予想されるが、私は…
深い分析や独自の観点を示せると、「うちの大学の目指す方向を理解している」と面接官に思わせることができます。
このようなネタの効果的な探し方については、以下の記事をご覧ください。

活躍するシーンは映像が浮かぶくらい解像度高く考えましょう。実際には文字数やスペースの関係で、全て盛り込むのは難しいこともありますが、自分の頭の中ではとことん深掘りしておくことが重要です。
4.オススメの構成
ここまでの点を踏まえて、筆者が実践していた志望動機の構成方法をご説明します。
冒頭部で「貴学に共感していて貢献できるので志望している」という結論を述べてしまい、箇条書きで具体的な貢献分野・シーンを書いていく構成です。
筆者は1つの大学に対して3~4点ほど書いていました。
私は以下の点で貴学に強く共感しており、自身も貢献していけると考えているため志望している。
- ①:What,How,Why
- ②:What,How,Why
- ③:What,How,Why
それぞれの点について、What(どのような分野・シーンに対し)、How(どのように自分が動くことで)、貢献ができて、Why(なぜ自分はそれができるのか)を、なるべく具体的に書きましょう。
ライバルより強い志望動機を作るには
人に聞いて客観的にブラッシュアップ
志望動機が「具体的」に書けていて説得力があるか、自分ではなかなか気付けないものです。
私も知人に「この志望動機は採用したくなるか?」と何度も聞きながら、作り上げました。
あなたも志望動機を書いたら、誰かに見てもらって客観的な意見をもらうことをオススメします。
ただ、大学職員に詳しくない素人だと、大学業務で貢献できる内容になっているのか判断がつきません。そのため、できれば大学職員の転職成功者に見てもらうのがベストでしょう。
現役の大学職員であれば、詳しい業務内容を教えてもらえて、「What」部分の具体性が格段に上げられるメリットもあります。
筆者もココナラで、ビデオチャットによるマンツーマンのサポートをしていますので、チェックしてみてください。
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お手本となるESをマネる
書き方のコツをいくらインプットしても、「刺さる志望動機は実際どんなものか?」「どこまで具体的に書けば良いのか?」など完成形のイメージがないと、良いものを作るのは難しいでしょう。
センスを身につけて良いESを書くコツは、良い志望動機を実際に見てマネてみることです。
そのため、転職成功者の志望動機を手に入れられる機会があれば、ぜひ見てマネながら自分の志望動機をブラッシュアップしましょう。
筆者がココナラで提供している「大学職員転職ノウハウまとめ」資料にも、書類選考を全て通過した実際のESが含まれていますので、チェックしてみてください。