大学職員の年収がネット上で解説されていますが、実態よりもかなり高い数字になっていることが多いです。
今回、実際に勤務する職員の生の声を元に、信憑性を重視したランキングを作りました。
「考え方」部分を必ずお読みいただいたうえで、ぜひ志望先大学選びの参考にしてください。
目次(読みたい場所をクリック!) 閉じる
私立大学職員年収ランキング
順位・大学 | 30歳 | 35歳 | 40歳 | 45歳 | 50歳 | ボーナス |
---|---|---|---|---|---|---|
1.早稲田大学 | 850万円 | 1,163万円 | 5.4ヶ月 | |||
2.明治大学 | 830万円 | 1,050万円 | 4ヶ月 | |||
3.法政大学 | 815万円 | 1,030万円 | 6.5ヶ月 | |||
4.中央大学 | 780万円 | 1,010万円 | 6ヶ月 | |||
5.立命館大学 | 775万円 | 950万円 | 6.3ヶ月 | |||
6.立教大学 | 725万円 | 939万円 | 5.5ヶ月 | |||
7.慶応大学 | 630万円 | 980万円 | 6.4ヶ月 | |||
8.青山学院大学 | 696万円 | 910万円 | 6.3ヶ月 | |||
9.明治学院大学 | 630万円 | 886万円 | 7ヶ月 | |||
10.成蹊大学 | 580万円 | 630万円 | 2ヶ月 | |||
11.日本大学 | 534万円 | 712万円 | 980万円 | 6.5ヶ月 | ||
13.学習院大学 | 500万円 | 810万円 | 6ヶ月 | |||
14.芝浦工業大学 | 540万円 | 702万円 | 6ヶ月 | |||
15.上智大学 | 485万円 | 790万円 | 5ヶ月 | |||
16.東邦大学 | 460万円 | 610万円 | 6ヶ月 | |||
17.帝京大学 | 450万円 | 860万円 | 900万円 | 4.5ヶ月 | ||
18.東京都立大学 | 530万円 | 620万円 | 780万円 | 4.8ヶ月 |
年収ランキング表の考え方(重要)
- 実際の職員の生の声をもとに作成 ⇒ 信憑性がある
- 基本給とボーナスのみで年収を計算 ⇒ 実際にはもっと高い(注意)
- 管理職ではない平社員の基本給で極力計算している ⇒ 役職に就くと1,000万円を軽く超える大学多数
- 平均年収ではなく年代別モデル年収
- 成果主義の大学は年収にブレがある
ランキング表を見て「思ったよりも低い」と感じた方も多いのではないでしょうか。実際にはほとんどの方がこれよりも高い給料をもらっています。
理由は、より客観的なデータにすることを目指して、以下の考え方でランキング表を作ったためです。そのため、これが最低金額だと考えてください。
まず、他ブログでよく見る年収情報は、中の職員から見ると実際よりかなり高い金額になっていて驚きます。おそらく残業代・配偶者手当・子供手当・役職手当などを多く付けた金額で計算しているためだと思われます。(それでもかなり盛られています)
しかし、これらの手当は大学や人によって当然異なるため、比較軸がブレており客観的ではありません。
実際よりもかなり高い年収で書かれているサイト・ブログがあるため要注意です。
基本給+ボーナスのみで計算
そのため、今回は家族手当や残業代を含まない、基本給+ボーナスのみの年収を計算しています。
ただ、残業を数時間するだけで年収は数十万円単位で変わりますし、配偶者・家族手当も月数万円もらえる大学も多いため、実際の年収はもっと高い場合が多いです。
平社員での年収
また、管理職ではない、いわゆる平社員の基本給で極力そろえています。理由は、役職に就く年齢は大学や人によってバラバラなので、役職手当等を考慮してしまうと比較軸がブレてしまうためです。
管理職になりたくない人(私がそうです)にも向けた情報という意味合いもあります。
ちなみに、総合職の職員割合を減らす傾向にある現在の大学業界において、管理職はなろうと思えば誰でもなれる環境ではあります。
一般企業では管理職にならないと年収が頭打ちになり、基本給で年収1,000万円を超えることは難しいかと思いますが、大学職員は平社員でも基本給で年収1,000万円を超えるところがけっこうあります。
そのため、大学職員の給与の魅力は、40歳を超えてから本領を発揮すると言えます。
実際には40歳くらいで管理職になると、上記の多くの大学で年収1,000万円は軽く超えます。
「平均年収」は役に立たない…?
さらに、「平均年収」という考え方は、各年齢層の職員数分布に影響を受け、ここも大学やタイミングによりバラバラなため、あまり役に立たない「目安」になってしまいます。
そのため、本記事ではあえて平均年収ではなく、年齢別のモデル年収で記載しています。
生の声をもとにした高い信憑性
そして、今回の年収情報は、私自身がオファー面談で聞いた情報はもちろん、転職サポートした方々や職員同士のつながりや口コミ情報等により収集した、実際に働いている職員の生の声をもとに作成しています。
そのため、私が把握できた大学の中でのランキングになっているためご注意ください。
また、大学毎に収集できた年収の年齢がばらけてしまっている点をご容赦ください。
ただ、いい加減な推測で作られた数字よりも、実態に近い役に立つ情報にはなっていますし、早慶上MARCH等の人気上位大学はほぼカバーしたものになっています。
なぜ他年齢層の年収を知ることができるのか?
多くの私立大学は年功序列で給与テーブルが決まっています。
つまり、自分が何歳になったらいくら貰えるのか、将来の年収も知ることができるのです。
ただし、一部の大学は成果主義の人事評価委制度を導入しており、同年次でも年収が異なることがあります。
- 慶応大学
- 芝浦工業大学
私立大学 vs. 国立大学の平均年収
前述の通り、平均年収という考え方は、かなり「目安」という側面が強くなってしまいますが、私立大学と国立大学の相場感を比べる意味で、見ておきましょう。
まず、私立大学職員の平均年収は734万円です。(参照:日本私立学校振興・共済事業団)
次に、国立大学職員の平均年収は596万円です。(参照:文部科学省)
このように見ると、私立大学と国立大学でかなり年収に差があります。
学校法人によってかなりピンキリであるため注意は必要ですが、給料では私立大学の方が圧倒的に有利になりそうです。
まとめ
仕事選びにおいて、お給料は重要な要素でしょう。ぜひ本ランキングを志望先大学選びの参考にしてください。
一般企業と数字だけで比べると、そこまで高い給与ということはないかもしれませんが、仕事の難易度が低くストレスも少ないことを考えると、圧倒的なコスパの良さです。
また、大学職員は給料だけではなく、福利厚生など見えづらいお得ポイントが多くあり、別記事で詳しく紹介しています。